初めての出産、初めての育児はわからないことだらけ。そこで育児書や育児記事を読んでみると、たとえば「昼と夜の違いがわかりだす3ヵ月くらいからは夜9時に寝かせましょう」と書いてある。しかし、寝ない子はどうやったって寝ないし、育児書とのギャップに不安になるだけ。結局「なるようにしかならない」――
そんな現実を描いた月間最高190万PVの人気育児ブログ「だいごろうの1日」が大幅にパワーアップし、『育児書が教えてくれない 育児のホント』(以下、本書)という一冊の本になりました。この本は
- 育児書のくせに「月齢別の成長過程」がのっていません。その代わり、「一人ひとり違う成長過程」を重要視しています。
- 育児書のくせに「具体的なお世話の方法」がのっていません。その代わり、「頑張りすぎなくても大丈夫」ってことはとにかく書いています。
- この本は、育児書のくせに夫や夫婦の話が出てきます。「育児は家族みんなでするもの」であると考えているからです。
- この本は、育児書のくせに専門家が監修をしていません。その代わり、1000人以上(※)のママたちの共感とともに作られています。
※2018年11/6~11/13日に実施した筆者によるツイッターでのアンケートによる(本書「ホントのはじめに」より一部編集)
というコンセプトに基づき、ブログをもとに4コマ漫画&イラスト(すべて描き下ろし!)を追加して作られています。以下にマンガのサンプルと、著者・あざみさんが本書を通じて伝えたかったメッセージを掲載します。育児に対する不安や悩みを抱えているかたは、ぜひ本書を読んでみてください。
マンガサンプル(画像はすべて本書より抜粋)
著者からのメッセージ
はじめての育児は先の見えない真っ暗なトンネルの中を進んでいるような気持ちでした。当時のことをふと思い返すと、もっと自由に、肩の力を抜いて、楽しく育児できていたらよかったと思います。
だけど、最初からそんなふうに育児できる人はきっと少ないのではないでしょうか。わからないことだらけの状態で、責任感に押しつぶされそう。情報が欲しくて育児書を開けばわが子のことが当てはまらない。ネットで調べれば調べるほど心配事が増えていく。そりゃ、楽しく育児したくたってできないですよね。
そんなとき、私を救ってくれたのは「ブログ」でした。日々の何気ない育児の話をブログに書くと、意外な話で皆が共感してくれたり、ときには励ましてくれたり、応援してくれたり……。いつしか、私にとってブログはかけがえのないものとなりました。
育児で大変なことがあっても、ブログでネタにすれば誰かが笑ってくれる。それが嬉しくてブログを書き続けるうちに、私と同じように育児や夫婦関係で悩んでいる人の多さに気づきました。
家族の誕生という幸せなことが、つらい出来事に変わっている。
これほど悲しいことはない、この現状を何とかしたい。そう思った私は、「育児って頑張らなくていい」「ちょっとの思いやりで夫婦仲はよくなり家族は一つになれる」──いつしか、そのことを伝えたいと思うようになりました。
育児で行き詰まったとき、本書を手に取っていただければ幸いです。
著者プロフィール:あざみ
ブロガー、イラストレーターであり、男ばっかり3兄弟の母でもある。
24歳で結婚・退職した後、第一子を出産。出産を機に始めた育児絵日記ブログ「だいごろうの1日」は、はじめての育児に試行錯誤しながら奮闘する様をありのままに記したことで多くの共感を呼び、月間190万PVを記録。「育児のあいまにクスっと笑えて、ときどき泣ける」をテーマに、ほぼ毎日、ブログを更新中。ほか、育児系・主婦向けサイトでも併行して連載をもつなど、幅広く活躍。
◎ブログ「だいごろうの1日」
http://daigoroudays.blog.jp/
◎Twitter
https://twitter.com/daigoroudays/