「事前の準備」が、面接の通過につながる!

“面接に通る人と通らない人の差は、どれだけ「面接前の準備」をしてきたか。面接中にできることは限られています。本番までに、どれだけ準備をしてきたのかで、結果が異なってくるのです。”

これは、ヤングキャリアコンサルタントとして2000名以上の就活生を指導し、就活支援サイトやセミナーなど様々な角度から、学生の支援を行なっている田口久人氏の言葉です。

4月になり、新たに社会に巣立った人達が、さまざまな企業で働き始めています。その一方で、すでに2018年卒を対象とした会社説明会がスタートし、就活生は企業研究やエントリーシートの作成などに悪戦苦闘しています。さらに6月の面接解禁も近づき、「本番までに、何を準備しておけばいいの?」「何を質問されるのだろう。うまく答えられるだろうか」と、不安を感じている就活生も多いことでしょう。

そこで、面接対策本として多くの就活生から支持され、ロングセラーとなっている田口氏の著書、『受かる!面接力養成シート』より、就活指導のプロが明かす面接“準備”の極意をみてみます。

まず面接について知ろう

「面接」とは、企業が応募者のことを知るために行なわれます。つまり、応募者が自分の意見や考えを主張するのではなく、面接官が「この人と一緒に働きたいか」「会社の担い手としてふさわしいか」といったことを、判断する場といえます。

田口さんによると、面接で上手に答えるための大切な準備として、「原稿の準備」と「心の準備」の2点があるそうです。

1、原稿の準備

政治家がスピーチをする際に原稿を用意しているように、面接にも原稿を用意しておけば、話すことに集中できます。そのためには、自分自身について整理しておく“自己分析”が重要になります。その場の思いつきではなく、自身しか経験したことのない、相手の心に響く経験やエピソードを準備しておきましょう。

2、心の準備

就活は、社会に出て仕事をするために行うものです。そのため、面接には大学生としてではなく、「社会人としての心構え」をもって臨むのが大切です。

もし社会人としての自分をイメージできないようであれば、自分が実際に働き、会議に出席している場面を想像してみましょう。だらしない姿勢で、友だちに対してするような言葉づかいをしてはいないはずです。

また、人は自分と同じ雰囲気をもつ人間に好感をもつものです。そのため、面接の場で社会人と同じくらいの自覚をもって振る舞うことで、面接官の評価もよくなると田口氏は述べています。