法則2, 飲み込む音は小さい「っ」に
単語の終わりの音がカタカナでの発音で「ト、ド、グ、ク」の場合、音が飲み込まれ、発音されません。この飲み込まれた音は、小さい「っ」に近い発音になります。たとえば“Good morning.”は「グッドモーニング」ではなく、「ド」と「グ」が飲み込まれて「グッモーニンッ」のような発音です。
他には“I don’t know”はtが飲み込まれて、「アイドンッノウ」のようになります。
法則3, 英語は大太鼓のようなリズムをもつ
英語には、日本語にはない独特のリズムがります。水野さんはそれを、大太鼓と小太鼓の組み合わせのようだと表現しています。
大太鼓を担うのは、「文全体の意味を左右する」単語。一方、それ以外の単語は小太鼓です。大太鼓の受け持つ単語よりも、小さめに短めにトトンと小走りに発音するのがコツだとか。
たとえば、“I’m Yuka from Japan.”(日本から来たユカです)では、「ユカ」という名前と、出身国の「日本」が重要な単語です。ですから、この2つの単語の「アクセント」の部分だけを大太鼓のように、ドーンと長めにノリ良くリズムを刻みながら発音します。
「ユカ」は「ユーカ」、「ジャパン」は「ジャパーン」のように発音します。その他の「アイム」や「フロム」などは、はっきりと発音せず、小さめの声でさっと読みむくらいの感覚でいいそうです。
「3つの法則」をつかって、これまでに「思い込んでいる音」で覚えてきた単語やフレーズを、あらためて「実際の音」に近づけてみる。すると、まるで呪文のようによくわからなかった英語の音が少し身近に感じられるようになったのではないでしょうか。
「発音できる音」が、聞き取れる音!
「3つの法則」を理解したら、実際に声に出して読んでみましょう。
「聞き流すだけでしゃべれるようになる」といった教材もあるように、一般的にリスニング力がついてから、発音が身について話せるようになると思われています。しかし水野さんによると、それは逆だとか。
つまり、自分で「発音できる音」が、そのまま「聞き取れる音」となるそうです。
たとえば、何度も登場している“Come on in.”ですが、「カモニン」と自分で発音できなければ、何度聞いても、それが何かわかりません。
「くっつく音」の法則を知り、“Come on in.”が「カモニン」になると理解する。そして、それを自分で発音ができることによって、「カモニン」が“Come on in.”として聞き取れるというプロセスです。
いろいろな種類の英文を正しい発音で読む練習を重ねることが、「聞ける」につながります。
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水野さんの著書『1年で話せた人が絶対にやらない英語勉強法』には、「3つの法則」をつかって、さらに詳しく発音の練習をするためのステップや、楽しみながら英語を習得する学習法など、「つかえる英語」を習得する方法が満載です。
「英語を話せるようになりたいけれど、発音や聞き取りに不安が……」「何から手をつけたらいいかわからない」という方にきっと役立つはずです。
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