会社内や得意先との飲み会に憂鬱さを感じる人が最近多いようです。たしかに気を使いますし、下手なことをすれば説教がはじまってしまうかもしれないし……と不都合なことも多いかもしれません。
でも、一流の成功者たちは飲み会でも仕事と同じようにスマートに振る舞うことができます。なぜなら、飲み会でのコミュニケーションやトラブル対応は、そのまま仕事のやり方にもつながっているからです。
「飲み会の振る舞い方=仕事の振る舞い方」であるならば、仕事ができる人になるためには、飲み会をまず制する必要があるはず。
ここでは、元・銀座ナンバーワンホステスの檀れみさんが執筆した『結果を出す人の「飲み方」の流儀69』から、「飲み会が苦手な人」でもすぐにできるトラブル対応術をご紹介します。
すっかり忘年会の時期ですね。
お酒を飲んでこの一年間の苦労を忘れ、新たな年に向けて気分を一新して進んでいく。街中の居酒屋で忘年会が行われ、今年の頑張りをねぎらう言葉が飛び交っています。
その一方で、「飲み会は苦手」「仕事関係の飲み会はできるだけ行きたくない」という声を、若手ビジネスマンを中心によく聞くようになりました。
仕事には酒の席がどうしてもついてまわるものです。
例えば、得意先から「飲みに行きましょう!」と言われて(この季節なら「忘年会でもしましょう!」と言われるかもしれません)、むげに断っていては、仕事に影響が出てくるかもしれませんよね。
飲み会では、最初から完璧に振る舞おうと思わないこと
もし、これを読んでいるあなたが、飲み会が苦手ならば、一度このように考えてみて下さい。
飲み会は自分を魅力的に見せる場である。
そして、そこでは完璧な姿など求められていない。
銀座の高級クラブでトップの売れっ子ホステスとして働き、さまざまなビジネスパーソンを見てきた檀れみさんは、著書『結果を出す人の「飲み方」の流儀69』で、男は酒の席での振る舞いですべてが分かってしまうと言います。
「コミュニケーション力」「雑談力」「リーダーシップ」「トラブル対応」…これらの仕事に通じる力が、そっくりそのまま出てしまう場が飲み会なのです。
でも、なにも最初から完璧な振る舞いができるようになれと言っているわけではありません。
檀さんは本書の冒頭で次のように述べています。
人は、完璧さよりも、“可能性を感じた瞬間”に惹きつけられるのです。完璧こそ素晴らしい! と思っているようだと、なかなか人を魅了できません。
(『結果を出す人の「飲み方」の流儀69』4ページより)
完璧でなくてもいい。これだけで少し肩の荷が下りたのではないでしょうか。また、次のようにも述べています。
私たちはつい、自分はもう大人なので完成されていなければならないと思ってしまう。だからこそ、完璧と思われる鎧をまず着ようとし、その結果、つまらない酒席となってしまうのです。
(5ページより)
この檀さんの指摘に、ハッとする人は多いはずです。
酒の席は、あなたの伸びシロを見せる場。トラブルなんて上等! そのくらいの意識を持って飛び込めばいいのです。