夏休みは「週間スケジュール」で宿題の時間を確保する
お母さんがこれから気になる、夏休み中の手帳の活用術もご紹介します。
約40日間という長い休みのため、親子で協力して、夏休みの全体像の見通し、宿題と遊びのメリハリをしっかりつけた計画を立てる必要があります。そこで活用できるのが「週間スケジュール」です。週間スケジュールは主に夏休みや冬休みなどの長いお休みのときに、計画的に宿題をするのに役立ちます。
1. いつ、どのぐらい宿題をやる時間があるかを把握するために、「宿題をやれない時間=予定がある時間」を把握する。
旅行や習い事など、あらかじめ決まっている予定を直接シートに記入し、動かせない予定を明らかにします。またお風呂に入る、ご飯を食べるなどの日常生活でやることの時間も確保し、1日の中で、どれだけの時間が埋まっているのか、つまりどれぐらい宿題ができない時間があるのかを把握します。この際、子どもにとっては大事な「見たいテレビの時間」も必要な予定として確保してあげましょう。
2. 宿題、やることをフセンに記入
次に夏休みの宿題の量を子どもに聞いたり、学校からのプリントを見ながら確認します。宿題の全貌がわかったら、宿題をフセンに書き出していきます。ここでのポイントは、計画を立てやすいように細かく分けて書くことです。
たとえば、読書感想文の場合「図書館に本を借りに行く」「本を読む」「下書きをする」「清書をする」というように、細かい作業に分けて記入します。さらに、本を読むのに3日かけるのであれば、「本を読む1」「本を読む2」「本を読む3」と分けてフセンを作ります。
細分化の目安としては、1つのフセンに書かれていることは最大でも30分程度で終わる量。自分の子どもが集中できる量にすることで、計画倒れしにくくなります。この何枚もフセンに宿題を書き出す作業は手間がかかりますが、夏休み前半にあらかじめしっかり書き出し、計画を立てることで、夏休み最終日に「なんで宿題が終わってないの!」と、慌てるという状況にならずに済みます。
3. 計画を立てる
予定と宿題を書いたら、いよいよ計画です。空いている時間がどれくらいあるのか、確認しながら、詰め込みすぎないように注意して子どもと一緒にフセンを貼っていきます。
この時、予定はないけど、宿題もやらなくていい時間「ラッキータイム」を設定しましょう。たとえば急に友達と遊ぶ約束ができたり、体調が悪くなる日のことを考えて、調整日を設定することで、計画倒れを防ぐことができます。1週間に一度、10日に一度など、定期的に設定することで、少し宿題に疲れてしまった時のご褒美タイム、予定通り宿題が進まなかった時には、やり直しのできるラッキータイムとなります。
子どもは、親から見るとむちゃくちゃな計画を立てることもありますが、うまくいかなかったら、再度立て直せばいいのです。週間スケジュールを活用して確認→計画→実行に親子で取り組んで、「宿題しなさい!」を卒業しましょう。
手帳というと、子どもには難しいのではと不安に思うかもしれませんが、大丈夫です。「こども手帳」は、子どもの年齢や性格に合わせて手帳のページを足したり引いたりできるので、どんな子にもピッタリの手帳を作ることができます。文字の読み書きができない未就学児でもイラスト入りで使うことができ、朝起きたら「顔を洗う」「服を着替える」「ハンカチをカバンに入れる」などの生活習慣やお手伝い・お片づけの習慣などをいつの間にか身につけられます。
この夏、親子で楽しみながら、世界で1つだけの「こども手帳」を作ってみませんか?