ダイエットに早起き、英語の勉強……絶対に続けるぞ! と意気込んではじめたものの、毎度変わらずの三日坊主。この意志の弱さを、どうにかしたいんですけど……。

「習慣化は、意志の力や根性でできるものではありません。よい習慣を身につけるメソッドがあるのです」と語るのは「習慣化コンサルタント」の古川武士さん。では古川さん、そのメソッド、教えていただけますか?

連載(全6回予定)「デキる! といわれるシゴト習慣術」は、よい習慣を身につけたいビジネスパーソンのためのコラムです。 

第1回「なぜ私は習慣化コンサルタントになったのか」

こんにちは。「習慣化コンサルタント」の古川武士です。習慣化コンサルタントなんて、聞き慣れない肩書きですよね。

全6回(予定)のこのコラム、「デキる! といわれるシゴト習慣術」の第1回は、自己紹介も兼ねて、私がこの肩書を名乗るようになった経緯を書きたいと思います。

仕事に振り回されていたサラリーマン時代

社会に出てから20代の終わりまで、私は、某電機メーカーで情報システムを売る営業マンでした。

サラリーマン時代の私は、ここ一発の集中力と行動力に自信はありましたが、コツコツと粘り強く何かをやり遂げることが苦手でした。そしてその日常は、「習慣化」とはほど遠い、悪循環にはまり込んだようなものでした。

当時は、みんなが深夜2時頃まで仕事をするのが普通。翌日はフレックスタイムを使って10時半頃に出社、また残業……。私も夜遅くに帰宅し、ストレス解消のためにコーラとスナック菓子を片手にネットサーフィンをして、夜更かしする生活を繰り返していました。翌日の仕事がはかどる筈はありません。

同じような日常を送っているビジネスパーソンの方々も多いのではないでしょうか。

この時の私は、仕事に振り回されるばかりで自分の時間をあまり持てず、持ったとしても有効に活用していませんでした。自分の人生を生きていないな、と感じていました。

一方で本来私は、立志伝中の人物が好きで独立志向も強く、いずれは事業を起こしたいと考えていました。しかし、大組織に埋もれて働くうちに、自分が独立して仕事をする具体的なイメージを持てずにいたのです。

コーチングとの出会い

そんな時に出会ったのが、「コーチング」でした。部下をマネジメントする必要性から勉強をはじめたのですが、学生時代から心理学、特に「動機付け」の分野に興味を持っていた私にとっては、クライアントの成長を手助けするコーチングは、当時漠然と考えていた自分のやりたいこと、目指す生き方にピッタリだと思えたのです。