毎週水曜日をノー残業デーにしたり、全社的な時短の取り組みをしても部下の残業時間が減らないのは、チームを預かる課長職やリーダーとしては大きな悩みのタネです。
「そもそも仕事量に対して人数が少なすぎるんです!」という悲痛な叫びも、「もっと仕事を効率化しろ」「君のマネジメント能力が低いのではないか」などの部長からの叱責にかき消されてしまう。そして先の見えない忙しさに部下のモチベーションも低下し、ますます残業が増えるという悪循環。
組織的な対策で効果が上がらないのなら、『生産性が高い「残業ゼロ職場」のつくり方』(株式会社名南経営コンサルティング著、以下同書)をヒントに、部下たち個人個人の仕事のやり方に注目してみましょう。
同書によると、部下のタイプに応じた残業時間の減らし方があるようなのです。
「仕事のやり方」4つのタイプ別対処法
同書では、仕事の精度と、その仕事に要する時間から、ビジネスパーソンを4つのタイプに大別し、それぞれのタイプに有効な「労働時間短縮法」を示しています。
下のイラストを見てください。あなたの部下はどのタイプに当てはまるでしょう?
それぞれのタイプの特徴と対処法を見ていきましょう。
①ウルトラマンタイプ=仕事の精度が高い×時間が短い
[特徴]
・3分という限られた時間で確実に敵を倒すウルトラマンのように、常に時間を意識して結果を出す「できる人」。
・生産性が高いので仕事が集まりやすく、日々忙しくしている。結果的に労働時間が長くなりがち。
・基本的に仕事が好きなため、任せられるとひたすらこなし、いつまでも働き続けてしまう。