成功する人がお金を使ってでも手に入れたいこと。それは「情報」です。
起業で成功している人は、有益な情報にはお金を惜しみません。世の中には、数十万円するような高額セミナーもあります。そうしたセミナーに人が集まるのは、数十万を払っても、そこで得た情報を元手に何倍、何十倍もの利益が出せる可能性があるからです。
(同書72ページより)
情報を持つ者こそが勝つ。その他大勢から抜け出すには、他人が持たない情報を手に入れることが重要なのです。
独立してすぐに立派なオフィスを構えるような人には忠告してあげたほうが良いかもしれません。
体調をすぐ崩す人は食えない
成功している起業家に共通する点のなかでも重要なこと。それは「体調を崩す人が少ない」ことだそうです。「体調が悪いのでリスケ(リスケジュール)してください」と言ってくるのは不思議と稼いでいない人たちだとか。
松尾さんはこのことについて2つの理由をあげています。
ひとつは、成功する起業家は、たとえ具合が悪くても、はってでも仕事をするという覚悟があるから。
自分の体調が悪いからと言って休んでしまえば、多くのビジネスパートナーのスケジュールが狂う可能性があるだけではなく、何より信用を失ってしまいます。一度失った信用を取り戻すのは並大抵のことではありません。相手にとって代わりはいくらでもいるのですから。
もうひとつの理由は、成功している人ほど体調管理を徹底していること。「身体が資本」ということを誰よりも実感しているから、多忙な中でも体力づくりを欠かさないのです。
松尾さん自身も毎朝ジョギングをしていて、運動をはじめてからは風邪を引くことなども減ったそうです。
ビジネス書を熟読する人は食えない
起業家は勉強家でもあります。特にビジネス書をよく読む人は多く、1ヶ月で何十冊も読んでいる人もいるようです。
しかし成功する人としない人では、その読み方が違うというのです。
起業で成功する人は、アウトプットすることを前提にビジネス書を読みます。
(同書125ページ)
つまり1冊の本を最後まで通読するのではなく、読んでいて自分のビジネスに役立ちそうな部分があったら付箋をつけていったん閉じる。そして、すぐに実践してみるのです。それを何度も行うと、たった1冊の本で様々なノウハウを実践でき、経験を積むことができるわけです。
一方で「食えない人」はこういう読み方はしません。最後まで読んで、「面白かった」「ためになる内容だった」はいいのですが、実際の行動に移さないのです。読み方として間違っているわけではありませんが、稼ぐことに役立てるのであれば、実践を前提に読まないのはいかにももったいない、と松尾さんは指摘しています。
真面目な起業家ほど、「本は最初から最後まで読まなければならない」と思い込んでいるのかも。質の高いビジネス書はすぐれて実践的でもあるのですから、「これだ!」と思ったノウハウはすぐに実践するのが、成功する人の鉄則なんですね。