語られたのはアフリカビジネスのウラ・オモテ、これからの可能性、2人の出会い、「DMM.Africa」立ち上げの経緯など。起業や海外でのビジネスに興味のある聴衆も交え、アツく盛り上がりました。
ここでは、そのイベントの一部を前編、後編に分けてお届けします。
金城拓真 氏/沖縄県生まれのアフリカ起業家。アフリカ9カ国で、50社以上の企業経営(金取引、不動産、運送業、金鉱山運営、ホテル等々)に携わる。20代にして「年商数百億円」を実現した、日本における「アフリカン・ビジネスの第一人者」のひとり。
亀山敬司 氏/DMM.com 創業者、会長。アフリカへの一人旅をきっかけに、昨年「DMM.Africa」を立ち上げる。
前編「金城拓真が語るアフリカン・ビジネスのウラ、オモテ」
司会:みなさん、本日はお集まりいただきましてありがとうございます。今回のこのイベント、前半は金城拓真さんの出版記念講演、後半はDMM.comの亀山会長をお招きしてのスペシャル対談をお届けしたいと思います。
それでは早速金城さんをお迎えして、ご自身と、アフリカでのビジネスについて語ってもらいましょう!
(会場拍手)
金城拓真氏(以下、金城):みなさんこんにちは。金城拓真と申します。
先ほど、著書にサインをさせていただいてたんですが、その席で「金城さんてこんな人だったんですね」って何回か言われました。
「アフリカで50社以上経営している」っていうと、どんな熊みたいなやつが出てくるんだろう、どんないかついのが出てくるんだろうと思っていたら、こんなガリガリの声の高いやつが出てきたと。
それで意外に思われて、ヤバイやつじゃないかと怪しまれることが多いんですが(笑)、決してそんなことありません。
ぼくは2年か3年前に大臣表彰を受けましたけど、その時にどうやら「身体検査」をされてたらしいんです。「マフィアと付き合いはないか」とか「違法行為してないか」とか。そういうのを一応クリアして表彰されていますから、まあまあクリーンな人間として扱っていただければうれしいです(笑)。
金城って何者なんだ、アフリカで仕事やってるというのはネットなんかに出てるから知ってるけど、どういうふうにやってるんだ、という向きもあろうかと思うので、簡単に説明させてください。
韓国留学中にアフリカ人と起業する
ぼくがアフリカ向けの仕事を始めたのは2003年でした。当時大学2年生の春でしたね。韓国の大学に留学してたんですけど、そこでたまたま出会ったアンゴラ人の友達と仕事を始めることになったんです。韓国の中古車をアンゴラ人に売る、という仕事です。
当時はまだ、アンゴラは内戦中で危険なイメージがあったんですが、ぼくはあんまり気にしてなくて、アンゴラで売れるんだったら送ろうと、気軽な感じで始めました。