私たちが仕事で活躍したい、今以上の仕事量をこなしたいと考えた時、まず必要なものはなんでしょう?
それはスキルではなく「超健康体」です。生涯にわたる「健康的」な身体を手にいれることで初めて、その後に身につけたビジネススキルを十二分に発揮することが可能になります。
自然主義療法という代替療法を創始し、25年間でのべ10万人を施術した、鈴木登士彦氏の初の著書『究極の体調管理』より、「健康」についてあらためて見ていきましょう。
「病気がない」=「健康」ではない
「健康」とはどういうことか。WHO(世界保健機関)は、次のように定義しています。
健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会仮訳)
(『究極の体調管理』15ページより)
ちなみに著者は「休日は平日より早く目覚めて『今日は何をしよう!』という、ワクワク感いっぱいで朝を迎えているかどうか」を自分の健康状態を計る基準にしているのだとか。
また著者は、病気を治すより健康になるほうが断然難しい、と本書の中で述べています。なぜなら、病気の原因を特定する技術や治療法などが日々進歩している一方で、健康という概念はとても複雑で曖昧なので、一概に「こうすれば健康になる」といえないからです。
「健康」がパフォーマンスのすべてを決める
病気になってしまうと、いつもなら乗り越えることができていた課題や立ち向かうべき難題に、心が折れやすくなります。どんなに能力が高い人でも、不健康な状態では、どうしても決断力や行動力が鈍ります。
つまり成功するかどうかの前提として、健康状態が大きく関わってくるのです。
実際に著者が仕事を通じて出会ってきた、さまざまな分野で頂点を極めた人たちや、一代で立派な会社を築きあげた経営者たちは、朝早くから身体を動かし、誰よりも健康的な日常生活を送っていたそうです。
また最近の、めまぐるしく情勢が変化するビジネスシーンにおいては、普通の「健康」では不十分で、「超健康体」であることが重要なのだと著者は述べています。
一攫千金を狙うのであれば、瞬発的な体力でこと足りるかもしれません。
しかし、サラリーマンが出世したり、経営者が成功したり、何かのスペシャリストとして大成したりするためには、長い年月に渡っていくつもの修羅場をのりきり、高いレベルの結果を出し続けていくことが求められます。
そのときにとても重要となってくるのが「体力」という武器なのです。(『究極の体調管理』18ページより)
それでは、これから具体的に、「超健康体」を手にいれるための第一歩、今日からできる身体づくりのメソッドをご紹介します。
「人としての勢い」は、背中とおしりにあらわれる
洋服の上からでもわかるくらいに盛りあがった背筋や、引き締まったおしりをみると、なんだか不思議な「人としての勢い」「生命力」というものを感じませんか?
具体的にいうと、背骨と骨盤に付着している、背筋と呼ばれる脊柱起立筋群(せきちゅうきりつきんぐん)と、臀筋(でんきん)と呼ばれる臀筋群。
これらの筋肉を十分に発達させておくと、背骨と骨盤を正しいポジションに支持してくれ、優れた身体機能、スタミナ、そして疲労回復能力など、元気溌剌とした日々を送るための原動力を得ることができるそうです。
また人は本能的に、引き締まったおしりに惹かれます。それは、「セクシー」であり、「生物として活きのよさが感じられる」からです。パワーや勢いがあり、健康な人のもとに人は自然と集まるのです。