医療費控除の対象になる費用・ならない費用(『平成28年申告用 あなたの確定申告』p.141より、図をクリック/タップで拡大可)
医療費控除の対象になる費用・ならない費用(『平成28年申告用 あなたの確定申告』p.141より、図をクリック/タップで拡大可)

明細

医療費控除の申告時には「医療費の明細書」に明細をかき、領収書を添付する必要があります。しかし、普通のドラッグストアなどで医薬品を買っても渡されるのはだいたいがレシートですし、上の表にもある電車・バス代などは、そもそも領収書がもらえません。

そのため、こうした費用を税務署に認めてもらうには、次のような工夫が必要です。

  1. 薬局のレシートには、何の薬なのか薬品名を書いておく。
  2. 領収書がもらえない医院の場合は、支出の事実を家計簿などに記入しておく。また診察券の裏側に、いつ医院に通院したか、予約日等を書く欄があるので、そのコピーなども通院したことの参考資料となる。
  3. 通院のための交通費についても、詳しい乗車メモや支払った事実を証明できる書類(家計簿など)を添付すれば認められる。
(『平成28年申告用 あなたの確定申告』p.140-141より)

保険金の差し引き

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(『平成28年申告用 あなたの確定申告』p.142より)

出産で医療費を支払ったあとに健康保険から「出産育児一時金」などの保険金を受け取ったり、入院特約のついた生命保険により入院時に保険金を受け取れる場合があります。これらは医療費を補てんするためのものなので、支払った医療費から差し引く必要があります。

しかし、保険金のなかには医療費の補てんを目的としないものもあります。そうした保険金は差し引く必要がありませんので、右の表を参考にきっちり分けて申告しましょう。