※源泉徴収票は、平成28年に様式が変わりました。こちらの記事をご参照ください。
今年も確定申告のシーズンが近づいてきました。ふだん給与所得を得ているサラリーマンにとっては基本的に縁のないものですが、「家を買った(or売った)」「妻が出産して、医療費が10万円を超えた」「株やFXで利益が出た」などの理由で申告しなければならない、もしくは申告した方がトクをする場合があります。
そこで使われるのが「源泉徴収票」。転職などで使ったことがある人もいるかもしれませんが、それでも「会社からもらって、そのまま右から左で提出した」というケースがほとんどだと思います。
しかし、初めて確定申告するとなれば知らないではすみません。そこで「源泉徴収票の見方」について学んでみましょう。
※本記事中の図や書式、控除額等は、平成27年12月時点のものです。確定申告と源泉徴収票
会社勤めをしている大部分の方は、12月の給与明細と一緒に次のような紙を渡されたと思います。これが「源泉徴収票」と呼ばれるもので、確定申告以外にも「ローンを組むとき」「退職・転職するとき」など、意外に多くの使い道があります。
源泉徴収票は、給料や社会保険から控除対象者の有無など各種情報が一覧できるようになっており、確定申告用紙に記入するとき、下図のように源泉徴収票の数字を転記する場所があります。
ここで、数字を申告用紙に転記するにあたって「各欄がどういった意味をもっているのかわからないまま記入するのもなんだかスッキリしない」という方もいると思いますので、各欄の意味を簡単に見ていくことにしましょう。源泉徴収票は、一番上の「住所や自分の名前」、一番下の「支払者」の部分を除くと、大きく3つにわけられます。