松浦:僕はいつもそれを悩みます。「たべみる」や新聞などからデータを収集しますが、最初に自分がこれいいなと思ったことが、データでは違うと出ている。でも、人間だから、自分はこれをやりたいとか、これが絶対にいけると思う気持ちも捨てきれない。そういうとき、どうしたら良いかのアドバイスをいただきたいんですよね。

中村:そもそもデータと人、どちらにウェイトを置くかは人によって違うのかなと思います。たとえば食品メーカーの営業の方は、データに重きを置かないと商談が成り立たなかったりしますよね。それに、「誰」が発信するかも重要で、たとえば僕と松浦さんでは、たとえデータと違う同じようなことをいったとしても説得力がだいぶ違うわけですよ。

松浦:結局、データー無しでは、いろいろなことを確かめられない、知ることもできないし、新聞やテレビを見る感覚で、データを見ようと思っているんですけれども、そこのバランス感覚やセンスはその人それぞれなんですね。

最後に、開発者である中村さんが、みなさんに「たべみる」を今後どのように、使ってもらいたいか、お話しいただけますか?

中村:「たべみる」には生活者の方の「これがほしい!」という情報が集まっています。売り場の方は、それを見て商品を並べたり、もっと簡単においしくつくる方法を提案したりできる。そうしたヒントを、たくさん届けたいと思います。

松浦:では、これからも中村さんにはもっとたべみるを面白くしていただきたいです。いまでも素晴らしいんですけどね、さらに! 
では、今日はどうもありがとうございました。

中村:ありがとうございました。

会場拍手

松浦弥太郎さん、中村耕史さん、ありがとうございました!