日実:では、本を読む人・読まない人ではどういった違いが出てくると思いますか?
川西:ベタに言ったら、ボキャブラリーの違いですよね。
菅原:語彙や表現の繊細さは違いますよね。自然に浮かぶ言葉や出てくる表現は、意識しないままに自分の読んでいる本や著者の文体を取り入れているなと感じます。また、僕が今まで出会ってきた本をたくさん読んでいる人は、総じて知的な言い回しをされる人が多い気がします。
鎌田:私も表現力に違いが出てくると思います。心にすっと入ってくる表現というか。本を読んでいないと、ありきたりな言葉になって、印象に残りづらいです。
菅原:『本を読む人』にもあるように、本を読むことで、ちょっとずつちょっとずつ、著者の脳のカケラとくっついているんですよね。
次に読みたい本はこれ!
日実:次はどんな本を読もうと考えていますか?
川西:そうですね……、『本を読む人』を読んで、やっぱり「本は読んだ方が良い」ということを再認識しました。
そして、本文に出てきた『本は死なない』(ジェイソン・マーコスキー:著、講談社)という本が気になっています。電子書籍があろうとも、本はなくならない……という紹介があったのですが、実際は電子書籍の未来を語る本のようで、逆に気になっていますが(笑)
菅原:僕は売れている本を読もうと思いました。元々、天邪鬼なところがあって、「何十万部売れました!」「2ヶ月連続1位です」という本は、ほとぼりが冷めてから読もうかなというタイプなんです。でも、この本で「売れているからには、何かしら理由がある」という項目を読んで、著者の人脈、マーケティング戦略、テーマが今の時代にあっていたなど、様々な要因があるとは思いますが、売れているっていうのはそれだけの人に響いたという事実があるわけだから、避けるべきではなく、向き合うべき本なのだなと気づきました。
鎌田:私は基本的に興味のある本しか読んでいなかったのですが。それじゃ、駄目だなと思いました。生物とか違うジャンルも……『本を読む人』に、色々な本が出てくるので読書欲が刺激されました。
日実:まだまだ、お話は尽きそうにありませんが、この辺で。
みなさんの、「読書とは?」をお聞かせいただきありがとうございました。