『金持ち大家さんがこっそり実践している 空室対策のすごい技』(浦田健:監修)。

最近、副業の1つとして不動産投資が注目を集めており、この書籍のタイトルが気になったビジネスパーソンが少なからずいるはずです。自分で物件を購入し、大家さんとなり、ゆくゆくは家賃収入だけで生活をしていく……。
多くの人が一度は夢見たことのある生き方の1つではないでしょうか。

しかし、2015年は、日本の世帯数が減少に転じると推計されている年で、住宅市場の需給関係が大きく崩れ、本格的な「家余り」時代に突入することになるといわれています。人口が減少しているにも関わらず、年間80万戸前後の住宅が新築されているのですから、どうしても空室は増えていくことになります。

アパート・マンション経営は楽ではないのです。事実、多くの既存の大家さんが空室問題に悩まされています。これから、アパート・マンション経営を始めたいという人も避けては通れない問題です。

冒頭の書籍は、この空室問題を解決するためのスゴ技が満載の本です。初心者の大家さんでも、すぐに実践できるテクニックが多いので、きっと役に立つはずです。

まずは基本のお掃除

手持ちの物件が古くて魅力のないものであれば、リフォームは不可欠です。
しかし、リフォームの前にこの話をしないわけにはいきません。大家さんなら、まずは自分で物件の掃除をしましょう。

自分自身でアパートを掃除することにより、他の人には見えない汚れ、不具合に気づくことができます。たとえば、手すりのさび、壁の小さなしみ、ゴミ捨て場の散乱や道路にはみ出た自転車の放置など。

掃除を業者に任せるということもできますが、普通に掃除をして帰るだけで、このような状況を劇的に改善してくれるわけではありません。大家さんの視点だからこそ、気づく細かい欠点があるのです。それらをなくしていくことは、物件の価値を高めるために必要不可欠なものです。

また、そうして自分の物件と向き合うことで、次第に物件に愛着がわきます。そうすると自然とあなたのおもてなしのオーラが伝わり、入居者との会話が増えて思わぬヒントをもらった……なんていうことも、あるかもしれません。