小さなことで「もうダメだ」と過剰に自分を卑下。うっかり情けをかけたり「周りが暗くなるから、その態度やめたら?」などと注意したら、待ってましたとばかりに自分のダメなところを列挙してくる、いわゆる「かまってちゃん」タイプ。
さすがにイラッときて「そこまで自覚してるなら直せば?」と言おうものなら「私はあなたみたいにうまくやれないし」となぜかこちらに矛先を向けてくるなど、近づくこと自体が危険なため「地雷」と例えられることもあるようです。
既にそういう人とわかっている場合は近づかなければそれで済みますが、知らずに「踏んでしまった」場合はどう対処すればいいのでしょうか?
対処法:ゆるやかに肯定する
慰めると愚痴がエスカレートし、たしなめるとこちらに矛先が向くので、相手が何も言えなくなる方向にもっていくのがベターです。
ウジウジ子羊ちゃんをうまくかわすためには、ゆるやかな肯定で乗り切りましょう。
「私って仕事ができない」「そうかもね」
「私って先輩に可愛がってもらえないタイプなの」「そうか~、可愛がられないのか~」一見ひどいことを言い返しているように思えるかもしれませんが、まったく気にしなくて大丈夫。子羊ちゃんは、自分のことを「仕事ができない」とも、「可愛がられない」とも思っていないので、肯定されるとなんと言っていいのかわからず、会話はそこでジ・エンド。
万が一泣き出したときに励ましても、あまり意味はないでしょう。子羊ちゃんは自分が泣きたいときに泣き、自分のタイミングで泣きやむのですから。声をかけることなく、多少めんどうでもその場に居続ければ、まわりから非難されることもないはずです。
(p.67より)
3. 噂と手のひら返しが得意ワザ――歩く女性週刊誌ちゃん
会社であれご近所づきあいであれ、人間関係が形成されるところでは、様々な噂も同時に発生します。その内容も、当たり障りのないものであれば「私もこう思われないように気をつけなきゃ……」と自省の材料にできますが、なかには過度な尾ひれをつける人がいます。
おまけに、そうした尾ひれは、大概裏付けの乏しい勝手な解釈やきつい非難・悪口といった、もはや女性週刊誌などにありがちなゴシップレベル。これでは聞かされる側もたまったものではありません。
また、こうした人は態度に一貫性がないのも特徴。さっきまで誰かの悪口を言ってたと思いきや、手のひらを返すようにその人と仲良くしてるということも……。ということは逆のことも言えるわけで、さっきまで仲良くしてた人のゴシップを、平気で周囲に垂れ流す場合もあります。
対処法:深入りする前にさっさと逃げる
そうした話に食いついて周囲から同類レベルとみなされることにあまりメリットはないでしょう。なので、聞いても仕方ない話を延々と垂れ流してくる相手からは、距離を置くのがベストと言えます。
そっけない態度をとっても、あいまいに肯定しても、何を言われるかわかりませんから、どうにも対応が難しいところです。そこで、「週刊誌ネタ」が始まったら、「あ、ごめん逃走」をやってみてください。とにかく逃げる。ありとあらゆる手を使って、その場から逃げるのです。
(中略)
適当に話を合わせたり、相槌をうったりすると、たちまち「○○さんもそう言ってました!」と言いふらされ、思わぬ火の粉が飛んできますから、逃げることでリスクを完全に絶ち切るのです
「え〜、でも、そんなことしたら、『○○さんって、いっつも人の話の途中で逃げるんだよ』なんて、言いふらされちゃうかもしれない」
そう心配する人もいるかもしれないですね。でも、大丈夫。女性週刊誌ちゃんが、ウワサ大好きであることを職場の人たちはたいていわかっています。「逃げたくなる気持ちもわかるよ」と、思ってくれるはずです。
(p.69-70より)
ここまで3パターンの対処法を見てきました。後半では「自分語り好き・無神経・自称腹黒」など、4パターンの「面倒な人」の対処法を解説します。