「仕事のやりがいってなんだろう」「なんで働かなきゃいけないの」、誰もが一度は疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。
そんな疑問を解決できないまま、「とにかく働かなくては」と自分を無理やり納得させて「仕事ができなきゃ、駄目なんだ」と自分を追い詰めたり。そんな、モヤモヤを抱えたまま働いている方に、ぜひ読んでほしいのが『「仕事ができるやつ」になる最短の道』(安達裕哉:著)です。
今回は著者の安達氏に、「書籍の製作秘話や読者の方へのメッセージ」についてインタビュー形式で、お聞きしました。(文責:日本実業出版社)
全ては、1つのブログから始まった。
日本実業出版社(以下、日実):今回の書籍は安達さんが運営されているブログが元になっているそうですね。なぜ、ブログを始められたのですか?
安達裕哉氏(以下、安達):きっかけとしては、前に居た会社で、マーケティングの一環として書き始めたのが始まりです。そしてもう一つ、会社を辞めて独立しようと考えていたので、いきなり世の中に放り出されて仕事がないのはまずいな、ブログがきっかけで仕事が来ればいいな、という気持ちもありました(笑)
日実:なるほど(笑)
ブログを拝見していると、「働くこと」「仕事」に関連する内容が多いですね。
安達:ブログのタイトル「Books&Apps」からもわかるのですが、最初は本とアプリを紹介するつもりでした。本が好きだったので、書評だったら困らないだろうなというのと、起業してウェブサービスを作りたいと考えていたので、世の中の他のアプリのレビューをするのなら続けられると思ったからです。
でも、すぐに行き詰りました(苦笑)
1~2ヶ月でネタ切れになり、何を書こうかと困っていた時に、前職で多くの「働く人」から話をお聞きした内容を記したノートがあったんですね。そこにはもちろん勝手に公開できない情報もあるのですが、大部分は経営がどうと言うより「仕事に対してみんなどう思っているのか」っていう内容だったんです。私自身も新卒で、コンサルティング会社に入り、その会社しか知らなかったのですが、様々な会社を訪問すると文化や考え方がそれぞれ違い、極端な話を言うと社長がワンマン経営を行なっていたり、社長は表に出ず、社員に自由にさせていたり…。建設業、IT、商社など業種によっても様々で「仕事に対する考え方」が違うんですね。それがとても面白いし、自分にとってもためになったので、それを書いていこうかなと方向転換したんです。
世の中のビジネス書はかっこいい話や偉大な人の話だったり、「何億円稼いだ」と言った劇的な話が多いんですけど、私にはぴんとこない。逆に普通の人の話の方がよっぽど面白いなって。なので、普通の働く人の話を書いていこうと決めたことが、現在に続いています。
日実:つまり、安達さん自身が様々な方のお話しを聞く中で、納得されたり、疑問の答えとなるような内容をまとめたということですね。
安達:そうですね。正直、何億円調達したっていう話は、その人の気分になれるエンターテイメントとしては良いですけど、ちょっと自分のこととして考えると知らないよね、ってなってしまいます。大きすぎる話は「すごいなぁ」と思っても、読んでいると疲れちゃったりしますしね(笑)