あなたの私生活、仕事、交友関係において、必要不可欠なモノは何だと思いますか? それは「信用」です。
「それはそうでしょ」と思いますよね。「もちろん信用は大切だ。信用を無くすようなことはしないように気をつけてるよ」とも思われるかもしれません。
しかし、何気ない「口ぐせ」が、気づかないうちにあなたの信用を落としている可能性が……。
Case1 「大事な用があって」と約束を断る
あなたが何かの集まりに参加する際、予定がバッティングしてしまったらどうしますか?
おそらく、自分にとっての重要度を比較したうえで、「こちらに出席しよう」と決めるでしょう。そんな時、欠席の理由として「大事な用があって……」と言ってしまったことはないでしょうか。
しかし、その言葉は「あなたからのお誘いは大事ではありません」と言っているのと同じで、適切ではありません。気分を大きく害する人もいるでしょう。
では、どう伝えるのが良いのか?
たとえば、友人同士の場合は「その日は行けないんだ。残念だよ」と言えば、相手に十分に残念な気持ちが伝わります。また、それほど親しい間柄でなければ、余計な理由をつけずに「急用ができたので」とだけ伝えるだけの方が、相手は無条件で納得せざるをえず、不要な波風を立てることがないでしょう。
Case2 口を開けば、いつも「忙しくて」
「あなたに頼みたい」と仕事がたくさん舞い込んでくるのはいいことです。すると、嬉しい反面、時間が足りず断らざるを得なくなることも。
その際、「忙しくて」と断ったり、「忙しかったのでできませんでした」と言い訳をしていないでしょうか。まるで「忙しい」という言葉が、自分を守るための道具であるかのように。
しかし、ことさらに忙しがるのは、相手に良い印象を与えず自分の人格も軽く見せてしまうだけです。「忙しくて」ではなく「要領が悪くて、時間がかかってしまって」と言う方が、相手も悪い気はしないはずです。
Case3 「できるだけ早く」という曖昧な期限設定
仕事を他部署の人に頼まれた際、「いつまでにできる?」と聞かれたらどう答えますか?
自分の仕事もあるし……、でも、あまり後回しにするのも……と考えた結果、「できるだけ早く」と答えてしまいがちです。
しかし「できるだけ」という言葉は、自分と相手との間で解釈に隔たりがある可能性が高い言葉です。自分は今週中にと思っていても、相手は明日までにと考えているかもしれません。期限をきちんと決めないで曖昧にしておくことは、お互いの憶測を招き、結果として無駄な時間がかかってしまうことになりかねません。
期限を定めることは鉄則であり、「できるだけ早く」という口ぐせはビジネスの場においては絶対に直すべきものであるといえます。