④繊細性
お客様からのお褒めの言葉で「あなたは気が利くから助かるよ」と言われたことはありませんか?自分ではほんの少しの違いのように感じることも、営業活動においては他社との違いを出す大きなポイントになります。
たとえば、商談中に何気なく、「あの時、おっしゃっていた○○、私も気になって調べてみたんです」と、相手への気遣いを見せる。そうすると相手は「この人は私のことを考えていてくれる」と好感をもつでしょう。
だって、気遣いを嫌いな人はいませんよね。
「気が利く」というのは、まさしく女性の得意分野です。気が利く営業は、間違いなくお客様に支持されます。気が利くのと同時に、「気が遣える」のも、女性営業に有利でしょう。(23ページ)
⑤母性
女性には生み出し、守っていこうとする力が生来、備わっています。
その性質は、たとえばフォロー営業など、相手との細かなやりとりを必要とする営業活動に有利に働くでしょう。
仕事は理性的に進めるものですが、時には感情のままに「このお客様のために結果を出すんだ」と行動をすることが、相手の希望通りの結果につながることもあるのです。
「あの人のために」「私でなければ誰が達成する」という意識が働くのも、女性特有の感性でしょう。(25ページ)
⑥勤勉性
アプローチから受注までは長期間に及びます。
なんども提案し、要望を受け入れ、提案し直すことを繰り返さなければなりません。
女性の勤勉性はまさにそのような時、「あきらめず、目の前のことにコツコツと真摯に取り組む姿勢」にあらわれます。それを知っているお客様から「担当は女性をつけてほしい」という声を聞くこともあるようです。
お客様はそもそもわがままであり、営業マンを困らせるものだとあらかじめ認識したうえで、いかに不満を満足へ転換させるかが、腕の見せどころです。
どんなに無理なお願いをされても、即座に断ってはいけません。(28ページ)
以上の6つの感性を上手に発揮すれば、きっと「売れる女性営業」になれるでしょう。
でも、「やり過ぎ」に注意することも必要です。たとえば、お客様のことを思うあまり、おせっかいになってしまったり、自分を犠牲にしてしまっては本末転倒です。
以下の注意点を頭にいれつつ、あなたが「女性だから駄目なんだ……」と落ち込んだ時にはぜひ、6つの「女性の強み」を思い出してください。
女性には女性ならではの素晴らしい感性があるのですから。