■2回立ち読みした本は買っておいて間違いはない
書店に立ち寄った際、ついつい立ち読みすることがあります。その中でも1回だけではなく、2回立ち読みしてしまう本がないでしょうか。気になり一度手にし、もう一度手にしてしまう本です。さらに何度も立ち読みして、買うかどうかずっと迷うことも……。
人間の直観というものは最初の一回で〈本命〉を選択します。しかし、私たちは「本当にこれで良いのかな。あっちの方が楽かな」などと、決断できず第2、第3の選択肢をとってしまいがちです。目の前の小さな決断から変えていくことが、これからの成功のために必要な行動になるのです。
2回以上立ち読みさせた本は、あなたの潜在意識がそれを欲しているからに他なりません。幸せになる第一歩は、自分に正直になることです。(53ページ)
■運命の本はつらいときにしか出逢えない
ウキウキしている時、悲しい時、元気な時……どんな時が読書のチャンスだと思いますか?
それは、悪循環にはまっている時です。たとえば、失恋した時に恋愛小説の本当の良さがわかります。主人公の喜び、そして苦しみは、恋人と幸せいっぱいの人には本当の意味で理解することはできません。
あなたが、人生においてどん底状態の時に出逢った本が、運命の本なのかもしれません。
どん底状態こそ真の読書の好機。幸せの絶頂期に運命の本に出逢う人はいない(147ページ)
■漫画も堂々たる1ジャンル
「読書をしなさい!」
漫画を読んでいると、こう親に叱られたことがあるはずです。
漫画は子供のもの、遊び、というイメージがあるのかもしれません。しかし、日本の漫画は水準が高く、世界的に評価されています。漫画の中で未来に思いをはせた子が、将来の発明家になるかもしれません。また漫画を読んだことによって、将来の進路が変わることも少なくありません。
漫画を読むことは立派な読書なのです。
漫画ばかりを読み続けて疲れてきたら、コーヒーブレイクに哲学書や自己啓発書を読むというのも立派な読書です(29ページ)
■内容よりカバーで決めてもいい
カバーがダサい本は、得てして内容も面白くありません。
タイトルやカバーの洗練度合いと、内容の洗練度は比例していると言えます。
「外見よりも中身で勝負」とも言えますが、「外見も中身の一部」とも言えるのです。人の顔や体型がその人の内面を表しているように、中身が素晴らしい本はタイトルやカバーが魅力的なはずです。
もちろん、すばらしい内容だからこそ、一流のデザイナーや、凄腕編集者が製作に集まった結果であるともいえますね。
カバーのデザインで本を選ぶあなたは正しい。カバーデザインは本の内容をそのまま反映しているから。(175ページ)
以上、ほんの少しですが、本を買うきっかけをつかめたでしょうか?
今日の帰り道、あなたが書店で手にとった本が、人生の道しるべとなるかもしれません。