「貯まらない」人には3つのパターンがある
岡崎さんは、「なぜかお金の貯まらない人の3つのパターン」を紹介しています。1つめは前述のとおり。
1. 共働き・財布が別々
さきほどの統計をみると、意外に多いパターンです。「へえ、みんなの貯蓄って案外少ないのかも」と安心してはいけません。2つめも該当者は多いでしょう。
2. ATMに行く回数が多い
その時々に必要な少額を引き出す。「少しずつ引き出すから問題ないでしょ」というのがダメ。計画性のない人がこういうパターンにハマるそうです。岡崎さんによると、お金が貯まる人は逆に、1か月に1回だけ必要な金額を引き出して、それ以上使わない!と 決めていることが多いようです。
3つめのパターン。これも何気ない行動です。
3.コンビニに行く回数が多い
ミネラル・ウォーターを買うつもりで入ったコンビニで、つい雑誌とガムを買ってしまう。小さな出費と思いがちですが、1か月もたつと無視できない金額になります。
以上の3つのパターンに共通するのは、お金を「何となく」使ってしまっていること。こうした「使途不明金」をいかに少なくするかが、お金を貯める大きなポイントなのです。
まだ間に合う! 「人生設計」の見直し
「お金が貯まらない」パターンはわかりました。でも、このパターンから脱出すれば将来安泰、というわけでもありません。
岡崎さんは同書で、「これからの人生」での支出の大きな部分を占める、
「住宅費」「生命保険」「教育費」「自動車費」
の4つを、どう考えて、どのようにやりくりしていけばいいのかを具体的に解説しています。
税金や社会保険料の増加にともなって、わたしたちが「使えるお金」が減る傾向にあることは否定できない事実です。しかしライフステージにおいて、まとまったお金を支出しなければならないなときが必ずあります。そのときにあわてないために、「人生設計」を考えておくことが必要なのです。
いまなら間に合います。同書を参考にして、「これからの人生設計」を夫婦でじっくり話しあってみるのもいいのではないでしょうか。