人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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2014年生まれの子どもの名前ランキング

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2014/12/08 10:52

今年も明治安田生命から、恒例の名前ランキングが発表された。
2014年に生まれた男の子の名前の第1位は「蓮」。男の子全体の1%近くを占めているので、かなりの比率だ。読み方も「れん」のみ。

2位は近年ずっと上位の「大翔」だが、読み方は「ひろと」「はやと」「やまと」などいろいろ。しかし「大翔」と「はやと」「やまと」は漢字と読みが全く重ならない(大を「ひろ」と読むのは人名としては古くからある)。

3位が「陽向」で読みは「ひなた」「はるた」。以下、4位「陽太」、5位「悠真」、6位に「湊」「悠人」「陸」「駿」の4つが入り、10位は「朝陽」。


一方、女の子の最多は「陽菜」と「凛」が同数で並び、3位が「結菜」。以下、4位「葵」、5位「結愛」、6位「愛莉」と「美咲」、8位「結衣」、9位「桜」、10位「凜」の順。「桜」がベストテン入りしている他、16位に「さくら」と「美桜」が入るなど、「桜」人気が高いのが今年の特徴。

なお、読みの上位は、男の子が「はると」「ゆうと」「そうた」、女の子は「めい」「ゆい」「りん」がベスト3。女の子ではベスト20のうち、かな2文字の名前が過半数の12個を占めている。
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