人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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今帰仁城とネコ

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2013/08/19 10:45

琉球王家の尚(しょう)氏については、大河ドラマの放送などもあって知名度が上がってきたが、それ以外の琉球の名家の知名度はあいかわらず低い。

王家である尚家には、いくつかの分家がある。そのうち、今帰仁家と伊江家は明治時代に男爵を授けられており、明治政府にも認められた名家であった。

沖縄の名字の由来はほとんどが県内にあるで、今帰仁家のルーツも県北部にある今帰仁村。これで「なきじん」と読み、沖縄のなかでも難読の部類に入るだろう。

今帰仁家の住んでいた今帰仁城は、首里城などともに「琉球の城(グスク)群」として世界遺産に指定され、また、人気スポットの「美ら海水族館」からも近いことから、近年観光地として大きく売り出し中らしく、立派な道路と大きな駐車場が整っていた。

とはいえ、首里城のような立派な建物が建っているわけではなく、あるのは石垣と遺構のみ。訪れたのは夕方のため人も少なかったが、断崖の上に築かれた城跡は景色もよく、心地よい風の吹くなかなかの場所だった。



今帰仁城跡


実は、今帰仁城は全く別の理由でも人気がある。それは、城跡に住みついいているネコ達だ。受付の人によると8匹いるそうで、このネコを見るために訪れる人もらしい。



今帰仁城跡のネコ
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