人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

●サイト(オフィス・モリオカ)
  → https://office-morioka.com/
●ツイッター
  → http://twitter.com/h_morioka
●facebookページ
  → https://www.facebook.com/officemorioka/
●Instagram
 → https://www.instagram.com/office_morioka/

 

大混雑の高尾山

このエントリーをはてなブックマークに追加

2011/11/14 10:16

秋の行楽シーズンもそろそろ終盤、あまり寒くならないうちにと思って高尾山に行ってきた。

最近人気とは聞いていたが、京王線高尾山口駅で降りると予想以上の人出に驚いた。ケーブルカーは1時間、リフトは40分待ちで、プラカードを持った人が最後尾を案内しているという、まるでディズニーランド状態。

とりあえずリフトで登ったものの、山上も人があふれている。登山道には数珠つなぎになって人が続き切れ目がない。また中国語が飛び交うなど、外国人が多いのも目に付いた。



高尾山からみる山並み


山頂まで行ったが、ここも広場は人でいっぱい。なにかのイベントをやっているのでは、と思ってしまうような混雑ぶりだ。



高尾山山頂にて


そもそも高尾山は本来真言密教の霊場で、薬王院は成田山信勝寺、川崎大師平間寺とともに、真言宗関東三山の1つである。江戸時代には行楽の地ではなく、霊場として栄えていた場所だ。

また、仁王門をはじめ文化財も多く、また戦国時代の北条氏関連の古文書も多数伝わっているなど、かつては軍事・信仰の中心地であったことがわかっている。

帰りのリフトは1時間待ちだっために、乗らずに歩いて下山。水分を多く含んだしっとりとした空気の中、奥深い森林を歩くのは、景色のいいリフトとは違って気持ちがいい。
都心から1時間そこそこでこうした自然が満喫できることが人気の理由だろう。
このエントリーをはてなブックマークに追加

ページのトップへ