人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

●サイト(オフィス・モリオカ)
  → https://office-morioka.com/
●ツイッター
  → http://twitter.com/h_morioka
●facebookページ
  → https://www.facebook.com/officemorioka/
●Instagram
 → https://www.instagram.com/office_morioka/

 

NHK教育「天才てれびくんMAX」にも出演

このエントリーをはてなブックマークに追加

2010/04/05 10:17

先週、8日放送の日本テレビの特番を紹介したが、実はそれに先立ち、5日から新しい番組に出演する。とはいっても、顔は出ない。

番組は、NHK教育の「天才てれびくんMAX」。子ども番組のため、小中学生のいない家庭の人には全く縁がないが、この年齢の子どもたちの間ではかなりの人気番組だ。

私が出演しているのは、月曜日の新コーナー「日本全国ハンコビンゴの旅!」。これは、テレビ戦士(出演している小中学生のタレント)が、全国各地を訪れて珍しい名字の人にあい、ハンコを集めてビンゴを完成させるというもの。基本は対戦ゲームなのだが、NHK教育だけに、地元の産物や歴史を紹介したり体験したりする、教育的要素も含まれている。

私が担当しているのは、コーナー全体の監修。それともう1つ大きな役割がある。子ども番組のためCGキャラクターが登場して名字の解説をするのだが、なんとこの声も私が担当するのだ。

初回の対戦場所は島根県の出雲大社付近。今では合併で出雲市となったが、今回は旧大社町のみが舞台となっている。出雲大社は伊勢神宮とともに日本を代表する神社。古代から連綿と続く大神社だけに、周辺の人々の生活は出雲大社とは切り離せない。そのため、住民の名字にも、神社と関わりのあるものが多いのだ。

今回登場する名字には、実は日本に1世帯しかないのでは、と思われるものも混じっている。子ども番組とはいいながら、大人でも充分にたのしめる内容になっている。
このエントリーをはてなブックマークに追加

ページのトップへ