人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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TOKYO FM「クロノス」に出演

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2009/12/21 09:11

この2週間ほど、いろいろな媒体からの取材や依頼などが相次いだ。年末進行ということもあったのだろうが、こんなに重なるのは初めてのことだ。

先日、その中の1つ、TOKYO FMの収録があった。
「クロノス」という朝の番組の中の1コーナーなのだが、一番最初のコーナーのため、放送時間はなんと朝の5時台。ということで、録音での収録。

出演した「クロノスモーニングカレッジ」というコーナーは、「気になるニュース、ビジネス、世の中のブームなど、週替わりで講師の方をお迎えして、ひとつのテーマについて勉強していきます」(同番組サイトより)というもので、私は名字の専門家として呼ばれた。

パーソナリティは中西哲生さん。元Jリーガーという異色の経歴の方だ。

名字のことで呼ばれた際、お約束ともいえるのが「私の名字のルーツは?」ということ。しかし、多くの場合は、「ルーツは各地にあってはっきりとはいえない」と答えることになり、話がはずまない。

というのも、メジャーな名字はルーツがたくさんあるから多いのだ。「中西」という名字もそうした名字のの1つ。どんな名字でも「ルーツはここ」と断定する人もいるようだが、歴史とはそんなに単純なものではない。

ちなみにマネージャーの名字は猪狩さん。こちらなら、ルーツは福島県で出自は橘氏、と話に広がりが出る。世の中、なかなかうまくはいかないものだ。

放送は、28日から4日連続の予定。
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