人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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「あなたの名字ショー」

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2009/09/07 09:12

先日、自宅で日本テレビの番組の収録を行った。秋の特番として、名字をテーマに2時間放送するという。タイトルは「あなたの名字ショー」ということなので、毎週木曜日に放送している「秘密のケンミンSHOW」の特別版という位置づけなのだろう。司会の関口宏、今田耕司、ベッキーという顔ぶれをみてもかなり力が入っていることがうかがえる。

前日に、プロデューサーから自分は立ち会えない、という連絡がきたものの、スタッフは総勢5名。書庫はスペース的に余裕があるからいいものの、資料のあふれかえっている書斎では、これだけの人数と機材は入りきらない。撮影も、微妙な言い回しや光線の具合のために撮り直しするなど、ゴールデンの特番は違う、と感じさせるものだった。

さて肝心の内容だが、こうした名字の番組では、興味を引くような珍しい名字を取り上げるのが定番。ところが、この番組では全く逆に、「佐藤」「鈴木」「高橋」「田中」というメジャーな4つの名字にスポットをあてているのが新鮮だ。

スタジオには、この4つの名字を持つタレントをよんで進行していく。実際に自分の名字についての話題なので、身の入れ方も違ってくる。

この4つの名字で日本の全人口の5%くらいを占めている。佐藤さん、鈴木さん、高橋さん、田中さんは必見。

なお、放送は日本テレビ・読売テレビ系列で9月17日(木)21:00〜の予定。
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