人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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伊豆高原と博物館

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2008/08/05 16:11

先週末に伊豆高原に行ってきた。横浜から特急踊り子号に乗ると、1時間40分ほどで伊豆急の伊豆高原駅に着く。この付近は、博物館で町おこしをしているユニークなところだ。


からくり時計博物館の外観

実際には、伊豆高原から城ヶ崎海岸、富戸の3駅と、内陸部の一碧湖付近までの間に広がっているが、この地域に約30館の美術館や博物館が集中している。特急が停車することから、伊豆高原駅が玄関口となっており、リフトのある大室山や、赤沢温泉郷と合わせて、一大リゾート地として人気が高まっている。


テディベア博物館の入場券

県立や大都市の博物館などは収蔵品も豊富で、単独で立地していてもそれなりの客を集めることができるが、単独テーマの小さな博物館では、なかなか1館だけで集客するのは難しい。しかし、個人経営の博物館でも、1ヶ所に固まっていれば、それなりに来館者が望める。伊豆高原駅前から各博物館の近くを走って大室山に行くバス便も多く、距離が近いことから、タクシーを利用してもそれほどの金額にはならない。温泉に宿泊し、大室山のリフトや城ヶ崎の遊覧船などに行き、途中で気になる博物館をのぞいてみることもできる。

駐車場には警備員がおり、ティールームまで用意しているテディベア博物館から、趣味で集めた品をひっそりと公開している個人経営のからくり時計博物館まで、規模も収蔵品もさまざま。楽しみ方もいろいろだ。
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