日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2025/02/11 10:28
冬の京都に行って来た。インバウンドによるオーバーツーリズムで観光客が溢れかえっている京都。いつどこに行っても大混雑している。
少しでも空いている時期はないか、と思って決めたのが2月だった。今年は暖冬なので2月でも大丈夫だろうと思ったら、まさかの大寒波襲来にあたってしまったものの、京都としては比較的空いていた。
さて、京都では毎年この時期に「京の冬の旅」を実施している。これは、京都の寺社などが「非公開文化財特別公開」として普段は見られない場所を案内付きで公開しているもの。完全予約制のものもあれば、予約不要のものまでさまざま。いずれにしても、通常の京都観光で目にすることのできないものを見ることができる。
京都駅に着くと、まずは目の前の東本願寺で「宮御殿・桜下亭」を見学。大宮御所の御殿であった重要文化財の宮御殿には、美しい大和絵の襖絵がある。案内の方によると、御所の襖絵には落款などを入れないため、作者も時代も不明で文化財には指定されないのだとか。
続いて頂法寺を訪れた。ここは六角形をした御堂、通称「六角堂」で有名だ。寺の前の道も「六角通り」という。頂法寺は聖徳太子が創建したといわれ、ここの「京の冬の旅」では本堂内陣に入って拝観できる。
六角堂といえば、華道家元池坊家のルーツとして知られる。池坊とは頂法寺の境内にある坊の名である。池坊家は小野妹子の末裔と伝え、代々六角堂執行をつとめていた。やがて供花の工夫をこらし、室町時代に池坊専慶が華道池坊流を開き、戦国時代に専応が華道を大成した。
六角堂の裏手にはいけなばな資料館があり、この中の寺宝特別展示も見学できた。