日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2023/07/25 10:16
金木の斜陽館に行った後、田舎館村の田んぼアートに寄ってみた。今では各地にある田んぼアートは、田舎館村が平成5年に村おこしとして作ったのが始まりである。
7月上旬ではまだ稲があまり育っておらず厳しいかなと思ったのだが、稲と稲の間に黒い土の部分が残っているものの、それでもすでにちゃんとした絵になっていた。8月になると稲が成長して土の部分を隠し、よりくっきりとした絵になるはずだ。
また、あまり知られていないが、第二会場の田んぼアートの隣には石アートがある。こちらも少しずつ色の違う石を並べたもので、石に着色しているわけではない。それでも、高い所から見ると見事に写真を再現している。ちなみに、石で再現されているのは青森県のうんだ巨匠、棟方志功である。
ところで、田舎館村というのもなんだかすごい地名である。現在は南津軽郡田舎館村だが、江戸時代の初めころまでは田舎郡田舎楯村だった。
この「田舎」という地名の由来には諸説あるが、ここが弥生時代の稲作の北限地だったことから「稲家」「稲架」など稲作に因む地名だったのではないかという説が有力。今でいう「田舎」に由来するものではない。
江戸時代初期に津軽郡の一部となり、明治の町村制で南津軽郡田舎館村となっている。