人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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東海道ウォーキング(通算32回)愛知県突入

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2023/05/16 10:51

二川宿

白須賀宿を過ぎると、段丘をゆっくりと下りながら北上し、境川に差しかかる。小さな川だが文字通りここが遠江国と三河国の境で、ここから静岡県から愛知県に入る。箱根の関所を越えてからずっと続いていた静岡県の旅が終了した。

境川

しばらく道幅の広い1号線を歩き、途中でわき道に入って新幹線と東海道線を横切ると二川宿に着く。二川宿も宿場町の雰囲気が残っており、豊橋市二川宿本陣資料館を見学。予想以上にしっかりとした施設で、見学客も多かった。

二川宿本陣資料館

二川宿を過ぎると再び1号線と合流、そのまま吉田宿に入る。吉田宿は現在では豊橋市の中心部にあたるため、白須賀宿や二川宿とは違ってかつての面影はない。
江戸時代、豊橋は吉田という地名だった。明治維新の際、吉田という地名が伊予吉田と同名であることから豊橋と改称したものだ。

因みに、市内を流れる豊川に架かる「豊橋」という橋がある。同名では紛らわしいため、市名の「とよはし」に対して、橋名は「とよばし」とよんで区別しているとのこと。

吉田宿についた時点ではまだ16時前。次の御油宿は遠いが少しでも距離を稼いでおこうと進んだものの、国府駅まで10km程歩いたところで帰りの新幹線の時間がきて終了。

吉田宿本陣跡
国府駅

新居町駅からここまで寄り道含めて約41km。江戸時代の旅人としては普通だが、現代人にはきつい。あとで地図を確認すると、御油宿はすぐそこだった。

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