日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2022/11/15 10:28
朝晩は涼しくなり、奥多摩が紅葉の盛りになってきたということで、天気のいい12日に青梅市の御嶽渓谷に行ってきた。
JR青梅駅で10編成の青梅行から4両編成の奥多摩行きに乗り換えると、土曜日ということもあって車内は満員。それでも途中駅で三々五々降りていき、御嶽駅で半数近くが下車した。この駅で降りた人のはバスとケーブルカーで御嶽山に登る人と、溪谷歩きの2つに分かれる。
「御嶽」とは霊山のことで各地に御嶽・御嶽山がある。地理院地図で検索すると、北は秋田県から南は鹿児島県まで30ヶ所以上がヒットした(御岳も含む)。最も有名なのが2014年の噴火で多くの犠牲者を出した木曽の御嶽山で、こちらは「おんたけ」と読む。一方、青梅の御嶽山は「みたけ」だが、意味的には同じだろう。
御嶽駅を降りるとまず多摩川を渡って玉堂記念館へ。川合玉堂は明治から昭和にかけての日本画家で、戦時中に御嶽に疎開し、同地の自然を愛して終生ここに住み続けた。玉堂美術館にも御嶽の風景を描いた絵が展示されている。
さらに、立派なイチョウの色づいた庭園を鑑賞した後、再び橋を渡って駅側に戻り、遊歩道を下流に向かって歩く。川ではカヌーの練習をする人、釣りをする人、絵を描く人と様々。そうした中を1駅歩いて沢井駅から帰宅した。