人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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東海道ウォーキング(通算29回) 浜松市に突入

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2022/05/23 13:21

東海道歩きは、磐田駅前を過ぎて西に向かう。豊田駅前付近で周辺の地図を見ていると、「森岡」という地名がみつかった。

「森岡」地名は、名字のルーツとなった高知県土佐市森岡や、JR武豊線の尾張森岡駅がある愛知県東浦町森岡が有名だが、磐田市にも森岡地名があるとは知らなかった。見つけた以上、行かないという選択肢はない。

そこで、東海道から北にそれて森岡地名を訪ねてみた。場所は2005年磐田市に合併した旧豊田町域で、南側には工場などが多く、北の端には森岡インターもある。民家は少なく、住んでいる人はあまりいないようだ。

民家が少ないせいか、「森岡」という地名を明示したものがなかなか見つからない。結局、「森岡」と書かれた電柱の地名看板を見つけ、記念写真を撮って再び東海道に戻る。

ここから少し歩くと天竜川に出る。江戸時代には橋はなく、人足による渡しだった。しかも、その場所は現代の橋からは1キロ弱北上したところにある。とりあえず、当時の渡しの場所まで歩いたあとで、再び南下して新天竜川橋を渡る。

天竜川を渡るといよいよ浜松市に突入だ。

できれば浜松駅まで行きたかったのだが、途中「森岡」への寄り道や、天竜川の迂回もあったので、この日は天竜川駅で終了に。1駅東海道線に乗って、浜松駅から新幹線で帰宅。出発地掛川駅まではたった1駅、10分で通り過ぎてしまう。

歩いた距離は、自宅から最寄り駅までの分も含めて42キロ。ちょうどフルマラソンの距離となった。

 

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