日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2022/05/09 16:33
今年のゴールデンウィークは天候不順の日が多かったが、好天に恵まれた4日にちょうど1年振りの東海道ウォーキングに行ってきた。今回の出発点は遠江掛川宿。朝7時に自宅を出て、新幹線で掛川駅まで行ってスタート。出発地がどんどん遠くなり、歩き始めたのは9時を過ぎていた。
掛川は宿場町である同時に城下町でもある。掛川藩5万石の藩主は太田家で、戦国武将太田道灌の末裔に当たる。街道を歩き始めてすぐに、インパクトのある地名を発見した。道路脇の電柱広告の下の地名表示に「十九首」とある。そのまま「じゅうくしゅ」と読むようだ。地図で近くを探すと、公民館の裏手に「十九首塚史跡公園」があったの寄ってみた。
公園に書かれていた由来によると、平将門の乱で敗れた将門とその家臣18名の首級は、検視のために京に運ばれる途中、ここで京から派遣された勅使と出会ったため、検視を受けて埋葬されたという伝説が残っているという。現在は唯一残っていた将門の五輪塔の周りに新たに18基の首塚を造り直して史跡公園としているようだ。
なお、ここは井伊直政の父直親とその家臣が掛川城主朝比奈泰朝に討たれた地であり、その主従を祀る塚ではないかという説もあるという。