日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2022/03/14 10:34
17日(木)の放送でNHK総合「日本人のおなまえ」が最終回を迎える。2017年4月にレギュラー放送が始まってから5年間、その前の2回の特番を含めると実に7年間に及ぶ番組が終了となる。「名字」をテーマにした特番は民放では時々放送されてきたが、「名字」をメインテーマに据えたレギュラー番組はおそらく日本初。しかも、NHKでゴールタイムにという革新的な番組であった。
しかし、いろいろと難しいことも多かったようだ。メジャーな名字だと一般的なルーツの探索で成り立つが、珍しい名字の場合は、ご本人や周囲の人の反対があると放送できないことも多い。また、コロナ禍で地方ロケができなくなったことも大きかった。途中からは名字に限らず、地名や馬の名前などにもカバー範囲を広げたものの、残念ながら5年間の幕を下ろすことになった。
全国放送は一旦終了するが、地方テレビのローカル番組で名字を取り上げることもある他、13日には栃木県佐野市の主催する「佐藤の会」による生配信「佐藤の会 聖地巡礼オンラインツアー」が行われるなど、各地で「地元の名字」に対する注目が高まってきている。
名字のルーツは圧倒的に地方にあり、本来町おこしとは親和性が高い。これからは地方からの発信が増えていければ、と思う。