人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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2021年名前ランキングが発表

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2021/11/30 09:43

(画像は明治安田生命公式サイトよりキャプチャ)

今年も明治安田生命が赤ちゃんの名づけランキングを発表した。

男の子のトップは2年ぶりの「蓮」。昨年は2位だったが今年は1位に返り咲いて通算7回目の最多と、相変わらずの人気ぶり。2位は「陽翔」、3位は昨年トップの「蒼」と同数の「湊」の2つで、5位は「樹」。令和になってこの5つは安定して上位に入っている。また、トップテンに占める1文字名前は昨年の6つから2つ減って4つとなったが、4つすべてがトップ5に入っており人気が高い。

意外と多いのが「伊織」。昨年の17位から今年は11位に上昇、トップテンの名前とはちょっと違った印象を受ける。なお、6位以下は「朝陽」「大和」「悠真」「颯真」「陽向」の順。

一方、女の子のトップは「紬」。昨年の7位から大幅に上昇して初めてのトップとなった。しかも、昨年トップの「陽葵」は「ひまり」「ひなた」「ひな」など多くの読み方があるのに対し、「紬」はほぼ「つむぎ」。「紬希」も昨年の86位から8位タイと大幅に上昇しており、明治安田生命では未曽有のコロナ禍で「つむぐ」という言葉に人気が集まったのでは、と分析している。

2位は昨年トップの「陽葵」で、3位「凛」、4位「澪」、5位「芽依」と続き、やはりトップ5のうち3つは1文字名前。また、昨年はトップテンに4つも入っていた「結」という漢字を使った名前が、今年は6位の「結愛」1つだけというのも特徴。7位以下は「陽菜」「杏」「紬希」「莉子」となっている(杏と紬希は8位タイ)。

 

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