日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2020/11/02 10:51
10月26日、今年のプロ野球ドラフト会議が開催された。今年は全国規模のアマ野球の大会がほぼ開催されなかったためか、高校生216人、大学生158人の計374人という空前のプロ志望届が提出され、本指名74人、育成指名49人の合わせて123人が指名された。
巨人が1巡目入札の佐藤輝明(近大)の抽選に外れて、代わりに指名したのが亜細亜大の平内(へいない)龍太投手。翌日の新聞では青森県に多い名字と紹介しているものもあったが、青森県東部の八戸市や三沢市などに集中している「平内」は「ひらない」である。「へいない」と読むのは石川県に多い。
指名された123人のうち、とくに珍しい名字なのが、オリックス2巡目指名の元(げん)謙太、西武7巡目指名の仲三河優太、オリックス育成2巡目の辻垣高良の3人。「元」は石川県や鹿児島県にまとまった数があるが、石川県の「元」は「もと」、鹿児島県の「元」は奄美で「はじめ」、徳之島で「もと」と読み、「げん」と読むのは阪神間に点々とあるくらい。仲三河は栃木県栃木市に、辻垣は関西にわずかにある程度だ。
一方、サニブラウンに勝った選手として話題になった日本ハム2巡目の五十幡(いそばた)亮汰選手の「五十幡」は意外と多く、埼玉県行田市に集中している。