日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2020/07/13 14:14
7月19日からTBS「日曜劇場」で「半沢直樹」シリーズの最新作が始まる。前作の最終話では42.2%という高視聴率を叩き出しただけに、早くも話題になっている。
さて、TBSの「半沢直樹」のサイトを見て、ふと気になったことがあった。主人公の半沢直樹は金沢出身という設定だが、「半沢」は宮城県と福島県に集中している名字だ。香川照之演じる大和田暁の「大和田」という名字は福島県と茨城県に集中している。また、北大路欣也演じる「中野渡」は青森県独特の名字。主役級はなぜか東北感満載だ。
ところが、サイトに掲載されている登場人物のうち、ごく普通の名字と、「箕部」「瀬名」といった極めて珍しい名字を除くと、「苅田」「郷田」「三笠」は西日本一帯に分布する名字、「尾西」は関西と九州北部、「戸次」は福岡県と大分県、「広重」は福岡県と山口県に集中している。
つまり、主役級を除くとほぼ西日本の名字で占められ、沖縄独特の名字である「渡真利」を除くと、福岡県にはほとんどの名字が集まっている。
原作の池井戸潤氏は岐阜県の出身。この「東北」感と「福岡県」感とは、どこから来ているのだろうか。