日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2020/05/26 13:34
大河ドラマ「麒麟がくる」も中断まであと2回。コロナ禍で収録ができず、6月7日の放送で一旦中断する予定だ。
ドラマでは、光秀は美濃から越前に移ったが、あいかわらず舞台は京や尾張が中心。次回の放送では成長した松平元康(のちの徳川家康)が登場する予定だ。
当時の松平家は今川家によって支配されており、嫡男の家康も今川家の人質として生活していた。従って、松平家そのものも、ただの三河の弱小国衆にすぎなかったと思っている人も多いが、実はかつて松平一族は三河を代表する武家の一つであった。
松平家のルーツは、三河国加茂郡松平郷、現在の愛知県豊田市松平町である。清和源氏新田氏の一族の末裔が、諸国を放浪した末に松平郷の松平太郎左衛門尉の入婿となったのが松平家の祖とされているが、もちろんこれは伝説にすぎない。
松平家は代々松平郷に割拠する土豪で、室町時代には「18松平」と言われるほど多くの一族が三河各地に広がる有力一族だった。家康の曽祖父の代には三河の大半を支配するほどの勢いがあったが、祖父・父と相次いで家臣に殺されるという非業の死を遂げたことから、元康の頃には松平家は事実上今川家に併呑されていたものだ。
信長、秀吉に続いて家康と、光秀とかかわりの深い人物が揃ってきた。