「私の言うことって、どうしてうまく伝わらないのだろう」
「あのとき言ったことで、なぜムッとされたのだろう」
言葉は、自分が思っていた通りに受け取られないもの。「それを適切に言い換えるとすれば?」というテーマで好評を博したコラムがリニューアル!
職場に限らず、日常会話でもよくある「こんなときどう言えばいい?」という疑問の答えを、テレビ朝日を退社後、フリーアナウンサーや話し方講座の講師として活躍する渡辺由佳氏が解説します!
(毎月第2・4水曜日更新予定)
2020/04/22 11:32
コロナウイルスの感染拡大で一気に仕事がなくなった人、在宅ワークになった人、このような状況の中でも職場に毎日通わなければならない人。どのような立場の人も気持ちが落ち込みやすく、職場でも家庭でも人間関係がギスギスしているということをよく耳にします。
このようなとき、どうしたらお互いに元気を与え合うことができるでしょうか。
以前、あるスーパーマーケットを対象にコミュニケーション講座を行ったことがありました。今もスーパーマーケットをはじめ食料品を扱う店で働く人たちは、感染リスクを抱えながら毎日出勤して私たちの生活を支えてくれているのかと思うと本当に頭が下がります。
私が研修を行ったスーパーマーケットは人手不足でいつも忙しく、また、食料品を扱うがゆえに店内の気温も下げているため、寒さとの闘いも続いていました。それにより、スタッフはどうしても口数が少なくなり、挨拶すらろくに交わさなくなっていました。
そこで、スタッフの人間関係を改善し、少しでも温かいコミュニケーションを取れるようになることを目的に「プラスのエネルギーの言葉とマイナスのエネルギーの言葉」という講座を行いました。
プラスのエネルギーの言葉とは、「ありがとう」「がんばってるね!」「嬉しい!」など、その言葉を受け取ると、相手が元気になれる言葉(感謝やほめことば、ねぎらい、意欲、激励etc.)です。
マイナスのエネルギーの言葉とは、「遅い!」「嫌い」「この仕事、向いてないんじゃない?」など、その言葉を受け取ると、相手が悲しい気持ちになる言葉(人の悪口や不平不満、泣き言、罵倒etc.)です。
「私たちの毎日は、相手から受け取った言葉によって気持ちが上向いたり、落ち込んだりしています。だから、できる限り、マイナスのエネルギーの言葉は自分の中に呑み込んで、プラスのエネルギーの言葉をたくさん使っていきましょう!」と講座で伝えました。
この講座の後、参加者に書いてもらったレポートの中から3つのエピソードをご紹介します。
毎日の生活の中で、ちょっと目を向けてみると、職場でも家庭でもプラスのエネルギーの言葉を発するチャンスはたくさんあります。お互いの優しい言葉で、この危機を乗り越えたいものです。
緊張は克服しなくてもいい! 元テレビ朝日アナウンサーが、初対面・プレゼン・面接・スピーチなどの緊張する場面で、成功を収めるための考え方・話し方・伝え方のコツを伝授。「言いたいこと」が思いどおりに伝わる話し方ができるようになります。
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