日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2019/06/11 10:21
先日、ローマ字で姓名を書く場合も、漢字で書くときと同じように名字-名前の順で書くように、という呼びかけがあった。筆者が中学生の頃は、ローマ字では名前と名字を倒置して書くのが決まりと言われ、パスポートを取得する際にもその順で書くように要請された。
当時は外国に習ってそうするのが正しいといわれたが、その後中国や韓国では倒置しないのを知り、さらにハンガリーのようにヨーロッパでも名字-名前の国があることを知って以来ずっと違和感を感じていた。
そもそも中東のように名字ではなく部族名という国もあれば、ミャンマーのように名字がなくすべて名前だけという国もある。おそらく、当時の日本では外国といえばアメリカと西ヨーロッパのことを指していたのだろう。
実は20年ほど前に、ローマ字で書く際に倒置してもしなくてもいいというように変わっている。中学校の英語の授業でも「どちらでもいい」と教えていたはずだ。しかし、一度身についた習慣はなかなか変わらない。
倒置している人とそうでない人が混在していると、どこが名字かわからなくなることもある。たとえば「Mayumi Sakura」という名前の場合、Mayumi、Sakuraともに名字としても名前としても多いため、どちらが名字なのかはわからない。文化庁のサイトでは、その解決法として、
という方法を紹介している。
名字をすべて大文字にするのはフランス流で国によっては通じないともいわれるが、この書き方がどこに名字があってもわかりやすいと思うのだがどうだろうか。