日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2019/03/18 16:35
今年も23日から第91回選抜高校野球大会が開催される。いつものように、出場32校の選手名簿を見たところ、今年は珍しい名字の選手が極めて多く驚いた。
中でも珍しいのが、八戸学院光星高の小日出(こひで)、啓新高の幸鉢(こうはち)、東邦高の吉納(よしのう)、龍谷大平安高の半保(はんぽ)の4選手。幸鉢は福井県おおい町、吉納は愛知県春日井市、半保は京都府長岡京市と地元に、小日出は出身地の大阪市にごくわずかしかない。
次いで、桐蔭学園高の愛谷(あいたに)、福知山成美高の人知(ひとじ)、智弁和歌山高の綾原、広陵高の鉤流(つりゅう)、高松商の飛倉(ひぐら)も、選手の親族しかいないであろう極めて珍しいもの。
この他にも、札幌大谷高の将田(しょうだ)、市和歌山高の奴田(ぬた)、富岡西高の久龍(くりゅう)・八百原(やおはら)、日章学園高の綟川(もじかわ)など、珍しい名字が目白押し。高校野球には全国各地から選手が集まってくるため、珍しい名字を見る機会は多いのだが、これだけ多いのは極めてまれである。
ちなみに、珍しそうにみえて意外に多いのが、札幌大谷高の釜萢。これで「かまやち」と読む難読名字だが、青森市付近に固まっており、それほど珍しいというわけでもない。ちなみに「萢」は湿地帯を意味する「やち」に対する国字で、青森県で地名として使われている。