日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2019/02/04 15:07
3日、大分県で行われた別府大分毎日マラソンで、中電工の二岡康平選手が日本人トップの4位に入り、9月に行われるMGCの出場権を獲得した。この大会では、5位の橋本峻、6位の岩田勇治もMGC出場権を獲得し、これで出場者は24人に増加、3月の東京マラソンにも有力選手が出場することから、さらに増えることが見込まれる。
ところで、今回日本人1位の二岡選手、名字の読み方は「ふたおか」である。「二岡」という名字そのものが珍しいことに加え、プロ野球の巨人で活躍した二岡智宏選手(におか・ともひろ、現BCL富山サンダーバーズ監督)が有名だったために、テレビ中継をみながら「あれ?」と思った方もいたに違いない。
「二岡」という名字は、島根県・鳥取県・広島県にある。というと、かなり広い地域に分布しているようだが、実はこの3県の県境付近に固まっており、島根県安来市と鳥取県米子市に7割近くが集中している。残りの大半は両市の周辺と広島県三次市付近にある。
そして、島根県と鳥取県ではほぼ「ふたおか」と読むため、「二岡」という名字は「ふたおか」と読むことが圧倒的に多く、二岡康平選手も米子市の南にある伯耆町の出身。実は、県境を超えた広島県三次市では読み方が「におか」と変わり、二岡選手は三次出身だったために「におか」だったのだ。
MGCで2位以内に入れば東京オリンピックの代表が内定する。オリンピックに出れば、「二岡」の一般的な読み方が「ふたおか」になるかもしれない。