東京大学で医学や栄養学・細胞情報学などを幅広く学び、現在は食文化研究家として活動するスギアカツキさん。
太るイメージがある「パスタ」をダイエット食に大変身させるレシピをまとめた『やせるパスタ31皿』を刊行し話題に。実践者の間で「本当にやせた!」「ダイエット食なのにちゃんとおいしい」「ストレスなく毎日続けられる」と好評です。
この連載ではスギさんから、“やせる具材とソース”を使った、簡単なのにおいしくって満腹になるパスタのレシピを1皿ずつ教えてもらいます。
2019/01/29 13:28
さあ、今日も食べるぞ~! 「やせるパスタ」のレシピ<連載第2回>
東京大学で医学や栄養学・細胞情報学などを幅広く学び、現在は食文化研究家として活動するスギアカツキさんに教えてもらう、「パスタ」をダイエット食に大変身させるレシピ。今回は、胃腸の疲れを癒してくれる「温スープパスタ」です。
12月から忘年会、年末年始、新年会と宴会続きで、やっと日常生活に戻ったという方が多いのでないでしょうか。
ついつい暴飲暴食に走ってしまったり、シメのラーメンやパフェを食べてしまったり。気づけば残ったのは、今までにない体重増加や翌朝の体のだるさに胃腸の疲れ……。これらのダメージを、優しく癒してくれる魔法のレシピがあります。
それは、著書『やせるパスタ31皿(日本実業出版社)』で提唱している「温スープパスタ」です。「えっ、それは一体どのようなものなの?」という方のために、今の季節ならではの「ブリとカブの温スープパスタ」のレシピとそのポイントをご紹介します。体の疲れを癒しながら、ダイエットにもなる夢のような一皿です。ぜひ、作ってみてくださいね。
【作り方】
1. [下準備]ブリを薄切りにし、★に30分漬ける。
2. [煮る]カブを皮ごとすりおろし、葉は刻む。葉以外の★★を小鍋に入れて火にかけ、沸騰したら弱火で5分煮る。パスタが茹で上がる直前に葉を加える。
3. [茹でる]パスタを茹でる。
4. [仕上げ]深い皿にパスタを盛って、1を並べ、温かい2を注ぐ。気分次第で、エディブルフラワー(分量外)を飾る。
パスタをやせるレシピに変えるための基本ルールには、「パスタ(乾麺)量を、1人分70gにする」、「具材を2倍にして食物繊維(野菜)やたんぱく質(肉・魚等)をたっぷり摂取する」という2つの約束があります。そして、やせ効果をさらに高めてくれる方法が「スープスタイル」を取り入れることです。
たとえば同じ定食でも、お味噌汁があると満たされ具合が大きく違いませんか? 汁物は満足感を得やすく、体を温めながら疲れた胃腸に優しく染みわたります。また、スープスタイルにすることで、通常であれば少し物足りなく感じる麺の量でも「お腹いっぱい」をしっかりと感じることができるのです。
具のブリのつけダレにはごま油が効いています。ごま油は血糖値の上昇を緩やかにしてくれるので、パスタにはうってつけの調味料。旨味たっぷりの醤油麹と共に、ブリの味をさらに引き立てる効果もあります。
冬に旬を迎える「ブリ」と甘味を増した「カブ」をたっぷり使い、ちょっと珍しい“みぞれスープ”のパスタをご紹介しました。旬のものをふんだんに使ったこのレシピは、食卓を豊かにしてくれる幸せの味。ぜひ、お試しください。