「私の言うことって、どうしてうまく伝わらないのだろう」
「あのとき言ったことで、なぜムッとされたのだろう」
言葉は、自分が思っていた通りに受け取られないもの。「それを適切に言い換えるとすれば?」というテーマで好評を博したコラムがリニューアル!
職場に限らず、日常会話でもよくある「こんなときどう言えばいい?」という疑問の答えを、テレビ朝日を退社後、フリーアナウンサーや話し方講座の講師として活躍する渡辺由佳氏が解説します!
(毎月第2・4水曜日更新予定)
2019/01/23 15:19
仕事のお願いを上司や同僚、部下にしたときに、ちょっとでもやりたくなさそうなそぶりを見せられると、頼んだほうも気持ちが萎えるものです。しかし、そのようなときこそ、言葉の力でうまく相手の気持ちを操って、こちらのお願いを聞いてもらいましょう。
やってもらわないと困るんですけど……
○○さんが頼りなんです
一番避けたいのは、「やってもらわないと困るんですけど……」と、相手を責めるような言い方をすることです。そうした言い方をされると、受けるほうはやりたくない気分にますます拍車がかかって、できない理由を探してしまうでしょう。
もし、相手がやりたくなさそうなそぶりを見せたときは、後ろ向きな相手の気持ちを持ち上げる魔法の言葉を心を込めて伝えましょう。
「○○さんが頼りなんです」
「この仕事は、○○さんを置いてできる人はいないんです」
「この仕事をやらせたら○○さんが天下一品ですよ」
そして、相手の気持ちが少し動いてきたら、過去の仕事をほめてみましょう。
「先日、仕上げてもらった資料はわかりやすくて、本当に素晴らしかったです」
「この間、伝票を急ぎで処理してもらって本当に助かりました」
このようにぐんぐん相手の気持ちを持ち上げていけば、ちょっと後ろ向きな気持ちだった仕事にも積極的に取り組んでもらえるようになるかもしれません。相手の心を動かす魔法の言葉は、あなたの仕事をきっと助けてくれるはずです
本連載は、企業の総務・経理・人事向け月刊専門情報誌「企業実務」から一部編集のうえ転載したものです。ご購読・見本誌をご希望、お問い合わせにつきましては下記バナーをクリックしてください(関連会社のサイトに遷移します)。