人名・地名 おもしろ雑学

日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。

交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。

著者プロフィール

森岡 浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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2018年の名前ランキング発表

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2018/11/12 09:16

(画像は「たまひよ」当該ページよりキャプチャ)

先日、2018年に生まれた赤ちゃんの名前ランキングが、ベネッセの「たまひよ」(https://st.benesse.ne.jp/ninshin/name/)から発表された。

漢字別のランキングをみると、男の子では2年ぶりに「蓮」(主な読みは「れん」)がトップとなり、「陽翔」と「陽太」が同数で2位。以下、「樹」「悠人」「湊」「大翔」「蒼」と続く。「翔」「陽」のつく名前が多いのは相変わらずだが、今年は漢字1字の名前が多い。

一方、女の子では「陽葵」(主な読みは「ひまり」)が3年連続の1位で、「芽依」「莉子」「葵」「澪」「結菜」「凛」と続き、やはり漢字1字の名前が目立つ。

読み別のランキングでは、男の子は「はると」が最多で、以下「そうた」「ゆうと」「ひなた」「そうすけ」の順。トップテンのうち実に9つが3文字の読みで、かつて主流だった4文字の読みはかなり少ない。女の子のトップは「あかり」。以下「ゆい」「めい」「あおり」「ひまり」と続き、こちらはトップテンのうち半数の5つが2文字の読みで、11位以下を見ても読みが2文字の名前が多い。

なお、同社によると、読みにくい名前やいわゆる「キラキラネーム」を避けようとする親が多くなっているとのことだ。

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