日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2018/10/29 13:51
今年も25日にプロ野球のドラフト会議が開催され、本指名83人、育成指名21人の計104人が指名された。ドラフトでは全国各地の選手が指名されるため、中にはかなり珍しい名字の選手もいる。今年指名された選手の中で、最もインパクトが強いのは、上茶谷大河(DeNA1巡目)選手と頓宮裕真選手(オリックス2巡目)だろう。
「上茶谷」は京都にしかない名字で、かなり珍しいが、「頓宮」は岡山県には意外と多く、全国ランキングでも7000位台。私は1万位以下を「レア」とみているので、それほど珍しくはないことになる。
実は、今年指名された選手の中で最も珍しいのは、正随優弥選手(広島6巡目)だ。「正随」という名字は極めて珍しく、広島にごくわずかのみ。大阪桐蔭高出身の正随選手も広島からの野球留学で、おそらく一族しかいないのではないかと思われる。
ルーツははっきりしないが、「祥瑞」(しょうずい=よろこばしい前兆)という言葉に由来するものか。あるいは、徳島県には勝瑞(しょうずい)という地名があり、ここをルーツとする「勝瑞」や「正瑞」という名字が徳島を中心に山陽地方にかけて広がっていることから、その変形とも考えられる。
次いで、「上茶谷」と並んで、「東妻」(勇輔、ロッテ2巡目)と「左沢(澤)」(優、オリックス6巡目)が珍しく、「荒西」(祐大、オリックス3巡目)「甲斐野」(央、ソフトバンク1巡目)もレア名字だ。