日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2018/10/22 16:39
16日、プロ野球セリーグのCS(クライマックスシリーズ)で、巨人の菅野智之投手がCS史上初のノーヒットノーランを達成した。レギュラーシーズンの成績も
という文句のない成績で、沢村賞もほぼ当確だろう。
さてこの菅野投手、巨人ファンはもちろん、プロ野球ファンであれば「すがの」と読むのは常識だが、そうでないと「かんの」と読んでしまう人も多い。というのも、全国的にみると「菅野」さんの7割近くは「かんの」と読むのだ。
ただし、地域的な偏りがあり、西日本では愛媛県と香川県を除いて「すがの」が主流。一方、関東以北では秋田県を除いて「かんの」が多い。こうみると「すがの」と読む地域が多いのだが、「菅野」が圧倒的に集中している東北の太平洋側では9割前後が「かんの」と読むため、全国を合計すると「かんの」の方が多くなる。
ちなみに、福島県では約1割がどちらでもない「すげの」である。 ルーツ的には、「すがの」「すげの」は古くから笠などの材料として用いられた植物のスゲに由来するものが多く、「かんの」は菅原一族の末裔であることが多い。