日本で一番多い名字は佐藤で、2番目が鈴木といわれています。しかし、「本当?」と思っている人も多いのではないでしょうか。東京の周辺に住んでいる人は違和感がないでしょうが、関西の人だと、一二を争うのは山本と田中だろう、と思っています。
交通が便利になって、東京からだと、離島や山中を除いてほとんどの所に日帰りできるようになりました。でも、日本は狭いようで、まだ地域差は残っています。そんな日本を名字や地名からみつめ直してみたいと思っています。
2018/03/27 10:29
先日、テニスの大坂なおみ選手が、米国カリフォルニア州のインディアンウェルズで行われたパリバ・オープンのシングルスでツアー大会を初制覇した。
ツアー優勝は日本女子通算11人目で、四大大会に次ぐ規模の大会では初の快挙だ。しかも、1回戦で元世界1位のマリア・シャラポワ(ロシア)を破って勢いに乗り、準決勝で現世界1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)も倒すという完全な優勝だった。さらに翌週のマイアミ・オープンでは1回戦で元世界1位のセリーナ・ウィリアムズ(米国)に6-3、6-2で快勝するなど、その勢いが止まらない。
大坂選手は、父がハイチ系アメリカ人で、母が日本人。大阪生まれの米国育ちだ。しかし、大阪生まれだから「大坂」というわけではない。「大坂」は全国順位で1100位あたりで、かなりメジャーな名字だ。本来は「大きな坂」に因む地形由来で、そうした地形に因む地名も各地にあり、そこから生まれた地名由来のものも多い。
古くは、大和国葛上郡大坂(奈良県御所市)に因む古代豪族の大坂氏があるなど、古くから大坂氏がいたことが知られている。現在は、大阪にはあまり多くなく、むしろ関東から東北・北海道にかけて多い。