2017年名前ランキング

著者プロフィール

森岡　浩(もりおか・ひろし)

姓氏研究家・野球史研究家。1961年高知市生まれ。土佐高校を経て早稲田大学政治経済学部卒。学生時代から独学で姓氏研究を始め、文献だけにとらわれない実証的な研究を続けている。一方、高校野球を中心とした野球史研究家としても著名で、知られざる地方球史の発掘・紹介につとめているほか、全国各地の有料施設で用いられる入場券の“半券”コレクターとしても活動している。

現在はNHK「日本人のおなまえっ!」解説レギュラーとして出演するほか、『名字の地図』『高校野球がまるごとわかる事典』(いずれも小社刊)、『名字の謎』(新潮社)、『日本名字家系大事典』(東京堂出版)など著書多数。

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2017年名前ランキング

2017/12/12 13:19

今年も、赤ちゃんの命名ランキングが発表された。近年は名前のぱらつきが大きいため、明治安田生命と赤ちゃん本舗のものを比べてみた。

男の子

明治安田生命ランキングでは、「悠真」「悠人」「陽翔」の3つが同数の1位で、4位「湊」、5位「蓮」の順。一方、赤ちゃん本舗では1位「蓮」、2位「悠真」、3位「湊」、4位「大翔」、5位「悠人」となっている。

明治安田生命で最多タイの「陽翔」は赤ちゃん本舗では6位、赤ちゃん本舗で4位の「大翔」は明治安田生命では18位と低い。両社を通じていえるのは、「蓮」「湊」「樹」「蒼」「悠」「新」といった漢字1字の名前が増えていることだ。

女の子

明治安田生命では「結菜」と「咲良」が同数の1位で、3位「陽葵」、4位「莉子」、5位「芽依」の順。赤ちゃん本舗では、1位「結衣」、2位「陽葵」、3位「凜」、4位「咲良」、5位「結菜」となっており、両社の違いが大きい。

読みでは「ゆい」「めい」「はな」「ひな」「りこ」「ゆあ」など、2文字の名前が上位に並んでいるのが特徴。なお、赤ちゃん本舗によると、「陽菜」の主な読み方は「ひまり」とのことである。

また、男の子では「そうた」、女の子では「ゆい」が大きく増えており、「結衣」は新垣結衣の影響かもしれない。